○田師匠


漁日・・1月某日

漁場
鹿児島県薩摩川内市
釣 行 報 告

月日    2009年 12月 28日(月) 
  天候    曇りのち晴れ   西の強風       気温 ?℃
潮況    中潮   満潮4:55 干潮10:23   水温 ?℃
場所    鹿児島県薩摩川内市里町(上甑 里 地磯3番?) 
渡船    蝶栄丸(ちょうえいまる)
同行者   叔父、K氏
狙い 50cm超のオナガ

年末帰省した際、念願だった甑島(こしきじま)に行ってきましたので報告します。
 釣り前夜の19:30頃、「西風が強いので硫黄島には行けないけど、甑島は大丈夫だか
ら後で迎えに行く。」と叔父から電話があった。当初予定していた硫黄島は叔父が以前
60cmのオナガを上げたと所だと聞いていたので、かなり期待していたが仕方ない。
次回の楽しみに取っておくことにしよう。
 深夜0:00、船の予約をしてくれたK氏と合流して挨拶を済ませ、K氏の車で甑島への
渡船が出る串木野港へと向かった。実家から串木野港までは約70Km、ゆっくり走って
1時間40分くらい。途中、弁当や氷を仕入れて、串木野港到着は1:50頃となった。
 結構強い雨が降っていて風も強い。風が収まってくれることを願いつつ、出港まで車の
中で酒盛りとなった。K氏は、叔父が勤める会社の後輩で34歳、上モノもやるが今回は
底モノ狙いとのこと。かなりの釣りキチらしく男女群島など、私が知ってる九州の有名な
磯はほぼ制覇していた。羨ましい・・・。
 3:30過ぎ、今回予約した「蝶栄丸」が入港して来たので、外に出て準備を始めた。
この船は甑島から1時間かけて、釣り客を迎えに来るらしい。波が荒い東シナ海を航行す
るためだと思うが、見慣れた伊豆半島の渡船と比べると船の長さに対して幅が広い。
 定員の40名全員が船室で足を伸ばして眠ることができるほど大きく、甲板下のイケスは
道具箱や竿ケースなどを入れる荷物室となっていて、波を被っても濡れないのがうれしい。
積込みを終えて釣り客が船室に入ったのを船長が確認し、4:00頃出港となった。
港を出て5分も経つと大きく揺れ始め、波を被り始めた。間もなく船酔いで我慢できなく
なった2〜3人が船室の外に出て行ってしまったが、海に投げ出されるんじゃないの?
と心配になるくらい荒れていた・・・。
 予定を30分過ぎた5:30頃になると揺れが小さくなり、エンジン音も小さくなった
。漸く着いたようだ。船室のスピーカから釣り客の名前が呼ばれ、渡礁が始まった。5組
くらいが渡礁した後、いよいよ我々の順番となり「Kさん、Kさん!」と船長が呼ぶが
、K氏が見当たらない。仕方なく叔父と二人で暗い6:00頃渡礁した。その時、K氏は
酔いつぶれて寝ていたそうだ。確かに出港前の酒盛りで、結構飲んでいた・・・。
九州の夜明けは関東と比べると40〜50分遅く、6:00は夜が明ける気配も無い。
この頃、雨は止んでいて、島の影なので風も無かった。ライトで照らしながら準備を済ませ、
おにぎりを食べて少し明るくなるのを待った。
7:00前になると空が明るくなり始め、間もなく周りが見渡せるようになって来たが、
島の東側に居て、遠くの方に薄っすらと見えている陸が九州本土ということ以外、どの辺
に居るのかは全く分からない。まぁ良いか・・・。
足元からサラシが出ているが潮は動いておらず、コマセはほぼ真っ直ぐ沈んで行く。
 始めて30分ほど経った頃、漸く叔父の竿が曲がったが、大きく無さそう。まずは一匹と
いうことで、慎重にやり取りしているようだったが、掛かりが浅かったのかバラして
しまった。残念!こちらもウキがモゾモゾしたので、上げてみるとネンブツダイが付いていた。
その後は叔父にも私にもアタリがない。1時間くらい経っても何も来ないので場所を変えた。
そこから見える磯に乗っている釣り人の竿も曲がっている様子はない。
暫くそこで頑張ったが、アタリがないのでまた元の場所に戻った。
10:00頃だったと思うが、他の磯でやっている釣り人が掛けたと叔父が言うので、
見てみると竿が曲がっていて、タモですくっている。しかし、その釣り人は釣り上げた魚を
丁寧にタモで海に戻している。良く見るとメジナより茶色で、サンノジ?っぽい。
とにかく今までより状況が良くなったのだけは確かだと思い、気合が入る。
間もなくウキがジワジワ沈み始めたので少し糸を張ってみると手元にコツコツという感触が
伝わってきた。合わせを入れると、掛かった!竿を立てた途端、一気に竿が伸された。
デカっ!何とか糸を送って竿を立てたが、直ぐにバレてしまった。仕掛けを回収すると
ハリスが切れていた。ササヨかも知れないがデカかった・・・。急いで仕掛けを作り直
して再開したが、デカイのをバラした所為か、それっきりエサも取られなくなって
しまったので、少し休憩を取ることに。ビール片手に叔父の横に立つと「この辺の磯は、
大きいのは居るがスレいて釣るのが難しく、良い思いをした記憶が無い・・・。」 
周囲を見回すと、他の磯に5〜6名見えるが、釣れてる様子は無い。
 30分ほど休んで再開した。潮はゆっくりと右から左に動いているが、流れていると
言うほどではない。タナを変えたり、仕掛けを換えたりしながら、竿3本くらいまで
探ってみたが、エサも無くならない時間が続いた。
諦めかけていた昼頃、ウキがシモり始めたので、さっきバラしたときと同じように少し
糸を張ると、同じように魚が掛かった。竿を一気に伸されたが、なんとか竿を立てる
ことができた。釣り上げれば、自己最高記録間違いなさそうな感触なので、竿を立てた
まま少し引きを味わってリールを巻き始めたが、ウキが見えてきた途端、軽くなってしまっ
た。仕掛けを回収してみると、今度はハリ外れだった。
結局、その後もアタリも無ければ、エサも取られないという時間が続き、13:30の磯上
がりとなった。迎えに来た船に乗り込んで船室に入ると直ぐに眠ってしまい、気付いた
ときには港に入る頃だった。港に着いてから、一人、別の磯で底モノを狙ってたK氏の
釣果を見せてもらうと、50cm超の青ブダイを1匹ゲットしていた・・・。
他の客も小さいのを何枚か釣っただけで、殆どダメとのことだった。その後、支払いと片付けを
済ませて15:30頃港を出発し、実家に到着したのは17:00頃であった。
 今回、アタリもたった2回だけと状況(腕?)が悪く、釣果はなかったが、話のネタと
して行けただけでも良かったことにしておこう・・・。
ちなみに、渡船代は
¥9,000(串木野港 ⇔ 上甑の磯、往復2時間)
¥13,000(枕崎港 ⇔ 硫黄島 往復3時間):今回は悪天候の為、行けなかった。
と乗船時間が長い割にはかなり安い。
次回帰省したときは景気の良い九州釣行レポートを書きたいと思っているが、果たして・・・。
以上


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