○田・○野・○林師匠の釣果


漁日・・4月某日

釣行日誌

月日  :  2005年 4月 9日(土)
天候  :  曇り時々晴れ 終日北東の風が吹く
潮況  :  大潮(満潮: 5:24、 干潮:11:34) 下り潮   朝のうちウネリが残る
場所  :  南伊豆 ○木 「○丸」
同行  :  ○野、○林(弘)
狙い  :   メジナ
釣果  :  ニザダイ  1(40cm弱)
この日は菜っ葉潮にやられた!

 4月の例会は南伊豆で開催の計画となっているが我々の仲間内でもこのところ釣行しておらず、海や魚の状況がわからないことから有志で下見に行くことになった。 しかし下見に行くことは決まったがさて何処へ行くか? この冬は各地で40cmオーバーのメジナが上がっているものの、このところ連日西風が吹き各船宿の情報が入らない。 そんな中でも最近の釣果見て○木へ行くことに決めた。
 荷物も積み込み23:30頃相模原を出発した。 小生は180kmの走行と仕事の疲れで後部座席にて寝せてもらうことにした。 途中例によって「あ○き釣具店」、「○哲」、「河津のコンビニ」に寄り下田港の屋台ラーメンに到着した。 下田は結構風があり寒く感じたので、前回寄った時に地獄ラーメンの話を聞いたので今回はそれを頼んだ。 屋台と言うことと今迄食った味から期待はしていなかったが、出てきたラーメンの汁はそれ程赤くなく大したことがないように見えた。 しかし食ってみると何とも言えず旨かった。 前回早川駅前のラーメン屋で食った激辛ラーメンとは雲泥の差である。 次回はもう少し辛くしてもらおう!
  腹ごしらえも終わり石廊崎に向かい「あいあい岬」で風の状態を確認すると、下田であった風は嘘のように穏やかであった。 今日は釣れるぞと意気込んで○木の駐車場に向かった。 3:30現着で周りを見ると既に20台もの車が駐車しており中で仮眠を取っていた。 我々も寝酒を飲んで早速仮眠に入った。
 5:30前に周りの音で目が覚め「○丸」の事務所へ行くと既に人が大勢群がって受付をしていた。 人数を確認すると何と!30名以上居る! この中には以前「○根」で一緒になり一人でメジナを数釣った外人さんもいた。
  オイオイこれだけ船に乗るのか?他船も含めると乗る磯はあるの?と釣ること以前にこんな心配が出てきた。 受付も終わり身支度を整えて荷物を船着場に置く頃には釣り客が皆集まってきて、その人数を見るととても希望の磯に乗れないのではと思われた。 それなら我々しか乗れぬ磯にすれば後から詰め込まれないので、暫く乗っていない「沖○根」をダメ元で頼むことにした。
  各船はエンジンを掛け船頭は艫の方で竹竿を持って何かゴソゴソやっている。 よく見るとペラに絡まった海草を取り除いているようであった。 船を係留している反対の堤防近くで何やら大きな水飛沫が上がっている。 見ていると何やら黒い大きな物体が飛び跳ねその飛沫であり、その物体は数頭のイルカであった。
  漸く「中○丸」が着岸し客が乗り始めた。 「○丸」が30名強なのでそれ以上の客が居るのではと思われたが、意に反して20名位と今回は逆に少なめであった。 もう一艘の以前我々も使っていた「○の屋丸」は3、4名ととても少なく、代替わりした若船頭の人気の無さを物語っている。 「中○丸」が出て入れ替わりに「○丸」が入ってきたが我々の荷物の直ぐ傍で、これだけの人数だと一番に乗り込むと降りるのが最後になるとの声もあったが場所的に仕方なく最初に乗り込んだ。 総勢30数名の客と荷物で満杯状態となり3隻ある渡船のしんがりで港を出て行く、待っていた2隻と先を争ってエンジン全開で思い思いの磯へ向かう。 「中○丸」、「浜○屋丸」は右手方向へ「○丸」は迷うことなく「○ツオ島」へ向かう。
  途中大きなウネリにエンジンを絞り乗り越えながら走るが大根を越えた辺りから左舷より波飛沫が飛んで来る、○義氏は左舷後方に座っていて上半身が大分濡れている。 この飛沫から見ると北東の風の強さが判ると言うものだ。 「○ツオ島」に着き渡しが始まって気が付いたが降りるわ!降りるわ!大半の人が降りてしまった。 「○根」行くものとばかり思っていた外人さんもここで降りた。 小生は操舵室に行き船頭に「沖○根」に行きたい旨伝えると、「さっき見たら波が被っていたので少し様子を見る方がよい!」と言われたので磯代わりを考慮して傍の「岡○根」に降ろすように頼んだ。 その頃には船の舳先は「岡○根」に向いており我々に降りる仕度をするように言われた。 これだけ大勢の客がいながら2番目に降りられるとはラッキー!と内心喜んでしまった。
    降りた場所は「沖○根」に向かって右側の磯で、足場もよくフカセ場としてはとても釣りやすいところであった。 しかし先程も言ったように北東の風が強く方向的には左前方から吹いてきて、糸更けがちょうど「沖○根」に掛かりそうであった。 小生はこの状況ならば「沖○根」との間の溝が狙い目と場所を構え、セッセとコマセを打ちながら仕掛けの準備を始めた。
  しかしここは大きなウネリが来ると「沖○根」越に波が来たり、右手から大きなウネリが入ったりと結構荒れていた。 この時期これが釣れるんだ!とばかりに何度か振り込むもののサラシに一気に払い出されてしまった。 これはこれでよいが小さな餌取りが大量にいてコマセも付け餌も直ぐになくなってしまう。 5秒と持たない! いつもながら最初の一投目はウキウキするものである。 その日の潮の具合や魚の活性を知り、何となく釣果の見極めが出来るような気がするからであろうか?!
 ふと二人の方を見やると何と!最初からフカセをやっている○野氏の姿があった! こんなのは初めてではなかろうか?! 何処の磯でもまづはカゴを投げて始まる彼の釣りに何が起きたのだろうと訝しく思われた。
  結果的には三人が同じサラシを釣ることになり、大分コマセも入ってそろそろ潮時もよい頃となっても状況は全く変わりが無い。 これでは埒も明かぬとポイントをサラシから外して「沖○根」から押し出される潮に乗せるように変えてみると、今度は付け餌が取られず戻ってきたので何度か流してみた。 すると間もなくエサ取りの知るところとなり、雑魚だらけ状態となってしまいまたもや力が抜けるの感じた。
  そうこうするうちに最初心配していた糸ふけの根掛りが現実のものになってしまった。 今回は気合が表すようにチト高価な浮きを使っていたので、そのショックは近年にないものとなった。 でも気合の方が勝っていてその後も仕掛けを変えて釣り続けたが、興奮が足りないためか風に吹かれて寒さが身に染むようになって来た。 そこで風を受けぬ釣り場を探しに「沖○根」から離れる方向に行ってみると、風の吹いてくる方向に壁のある場所がありサラシも小さいながら出ていたのでこちらに移ることにした。
  道具を取りに戻る時○義氏が既に竿とコマセを持ってこちらに向かって来る。 誰しも考えることは一緒だ! 小生もここでその気になったので○義氏と一緒に始めた。 仕掛けを投入すると払い出しに乗って出るが右に行ったり左に出たりと定まらない。 その時○義氏が○野氏の竿が曲がっていると言うので見ると、いつの間にか仕掛けをカゴに変えてやっていたのに魚が喰ったようだ。 竿はよい弧を描いて曲がっているが竿先は何やら下品なゴツゴツと言う引きが見て取れる。 玉網を出そうかと聞くと必要ないと断られた。 ウムッ!あの引きと玉網を断ったことからササヨ(イズスミ)か三の字(ニザダイ)と読んで、彼の元へ行ってみると案の定40cm弱の三の字であった。 たとい外道であっても魚が上がったことで皆のやる気が戻ったことは言うまでもない。
  そうこうするうちに小生の浮きが右に流れていたところ少し左に動いたようなので、道糸を張って誘いを掛けるとすぐさま浮きが消し込んだ!一呼吸置いて合わせると確かに生体反応があるものの小さい! ○義氏に気付かれぬように取り込むがしっかり見られてしまった。 底物の餌にしようかとも思ったがもっと釣れてからと放流した。
  しかしその後はまた元の静かさに戻ってしまった。 時計を見ると9時になっておりこれではいかんと2号竿にカゴを付けて投げてみることにした。 潮は下りで風と反対なので「沖牛根」は邪魔にならない。 よい感じで潮は流れ釣れるのではと思われたが、ただただ流れるだけで浮きが沈むことはなかった。 しかし何投かしたところで流れていた浮きが止まって動かなくなった。 ウヌッ?!竿を煽ってみると浮きは変化がなく竿が右に持って行かれた!もしやっ! 案の定道糸が「沖牛根」に掛かってしまった! ダメだと判ってはいたが二、三度竿を煽って道糸を外そうと試みたがやはりダメだったので、道糸を巻き浮きで引っ掛かりが取れぬかと巻いてみたが巻けない! 仕方なく道糸を切ることにした。 我慢していた緊張は糸が切れると同時にプッツリ切れ、昼寝をすることにした。
   しかしこの磯は石廊崎港から出ている遊覧船の通り道で我々の目の前に来て汽笛を2度鳴らす。 ウツラウツラしているところにこの汽笛が鳴り、熟睡が出来ず困ったものであった。
  そんな中「○丸」が回って来たので潮も下げ「沖○根」に磯替えかと思われたが、釣果の状況を聞いて干潮から上げに変わるところがチャンスだと言ってその後「カ○オ島」に向かった。 そこで仕掛けが根掛りしていることに気が付き何とか戻って来てくれぬものかと願った。 その願いがかなったかどうかは判らぬがこちらに向かってきた。 その先は我々の隣にいた客の方へ行ったので、小生もそこまで行って船頭に我々の方に来てくれるように頼んだ。 自分で船に乗って仕掛けを回収するつもりであったが、船頭が一人で取ってくれた。 感謝! これで運が戻ったかに見えたが結果は相も変わらずで、昼飯を食って寝ることにした。
   一寝入りしてから潮も上げ始め地合い到来と再度気合を入れて釣りを開始した。 普通はここいらでバタバタと誰か彼かに来るものだが今日は(も?)チート違っている。 ○野氏は○瀬の「○ン根」で試したカワハギ仕掛けを垂らして底を探ったが、こちらの魚からも嫌われてしまった。 
 道具を片付け「○丸」の事務所へ行き反省会を行ったが、船頭曰く今日は菜っ葉潮が入って来たようだ!だって。 菜っ葉潮と言うのは緑色をした潮で時々出るそうで、この潮が来ると魚の活性は落ち釣れなくなるのだそうだ。 この話を聞いた時は青潮の一種かと思いましたが、どうやら別物のようで釣れない潮は何にしろゴメン蒙りたいものである。
   一休みした後にこれも恒例の弓ヶ浜の「みなとの湯」にゆっくりと浸かり、疲れきった身も心も癒して帰路に着いた。 帰路は順調に流れたが一碧湖付近で少し渋滞になったので、下の道に迂回したがこの道も意外に車が多く驚いてしまった。
 夕食は網代の「何でも屋」 で取ったが、誰かが改装したと言っていたが残念ながら客席部は以前と何ら変わっていなかった。 しかし値段は一部値上がりしているものもあった。残念! 
   到着は20:00といつもより早めであった。 
  頂いた海草は生でもとても美味しく、サッと色が変わり始めた頃に上げて何も付けずに食べると更に旨かった! 家族にも大変好評であった!
 しかし納得の出来ぬ釣行であったことは変わりがない!
  次回 乞う!ご期待!

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