(南の島での日中釣り 第七話) 天候 12月18日 晴れ 晴れて暑かったが 場所 バレラン(バタムの南の島)から航程1時間の中小物場 メンバー Sulaiman、Suryanto、 Hardi Win、Kamardin、A.Hans、Fukudaの6名 対象魚 ホワイト フィッシュ(カスミアジ) Kuwa (50cm以上の名称) ![]() 今回は11月9日にこちらに来たがすぐに11日から14日まで中国へ出張となり、実質そこからのバタム滞在となった。 翌週の26日(金)はイスラム教の2大祭りであるイドゥル・アドハ(犠牲祭)でシンガポール、マレーシア、インドネシアはともに休日となっている。 これに加えて土日で三連休となるため、KETMのDairoku MDとSato氏がこちらに来てゴルフと釣りをすることになっていた。 しかし直前の22日にバタムのフェリーが大波によって船体が割れて沈没し、船長をはじめ多くの方が亡くなる悲惨な事故が起きた。 そのため急遽今回の釣りは中止することになった。 その後こちらの釣りキチに何度か計画するように頼んだが、日本では考えられないだろうが急に増産となり、とても釣りに行く余裕などない状態で先送りになった。 またこの時期は雨期のため毎日風が吹き波も高い状態が続いている。 普段の生活は凌ぎやすく快適なのだが海況はすこぶる悪い! やっと海も治まった12月6日(日)に行こうと言うことになったが、今度は日本からの顧客が5日(土)に訪問するので小生はその対応をするので参加できない。 翌々週の12月18日(金)はイスラムのニューイヤーで休日なのでここで行くことになった。 この時期は波が高いこともあり夜釣りは無理なので日中の釣りとなる。 と言っても朝から夕方まで最低でも12時間の釣りになるためやはりハードである。 前々日は大勢が参加した小生のサヨナラパーティーで夕食会を設けてくれ、おまけにカラオケに繰り出し午前様になった。 前日は同様に女性軍団の夕食会で少々疲れ気味だが海を見ればこれも吹っ飛ぶことであろう。 当日は4:00に出発ということで早めに起き仕度をして待つが、どうせいつものことながら遅れて来ることであろうと高をくくってコーヒーをゆっくり飲んでいた。 4:05にもうすぐ着くとスライマンから電話があった! 4:10に迎えに来たので道具を積み込み早速出発した。 もう一台は少し遅れて出発したそうだ。 行き先はお馴染みのバレラン(バタムの南にある7つに島の総称)である。 5:10にいつもの船着場に入るところに来たが今回は左折して新しい船宿に行くようである。 しかし暫らく行くと車は停まりスライマンが真っ暗闇のなかを細い道に入っていった。 後続車が間も無く到着し朝の挨拶をしたが、アハンとハルディーは昨夜2〜3時間しか寝てないそうでかなり眠そうである。 5分ほどしてスライマンが戻ってきて荷物を持って船宿に行くことになった。 日の出前の薄暗い中を獣道のような細い道を注意しながら歩いていった。 途中から板を敷いただけの危なっかしい通路になった。 それも歩くたびに揺れるものだからヤバイ! どうにか船宿に着いたがそこから船着場まで更にその通路は続き揺れ方は更に大きく揺れる! 一人ずつ慎重に進んで荷物を船に積み込み全員が乗り込んだ。 船はすぐにもやいを解いて出船した。(5:30) その頃は空も白み周りが見えるようになって来た。 皆は仕掛けの仕度に入ったが小生はまずビールで乾杯! ![]() 6:00位にスライマンがトローリングを始めた。 しかしどう見てもそのような場所ではないように思えるが彼は真剣である?! 15分ほど流したであろうか急に仕掛けを回収した。 同時に船は速度を上げポイントへ向った。 小生は後1時間くらいあるので寝ることにした。 しかし30分後にアハンに起こされ朝食のカップラーメンを渡された。 それを喰ってまた寝た。 7:15エンジン音が小さくなり到着したことが判った。 小生は右舷大トモに陣取り仕掛けを準備しながら船長の合図を待った。 左舷大ドモはスライマン、それに続いてアハンとカマルディンである。 小生の後ろはスリアントウとハルディーである。 アンカーを投入しいよいよ釣りの開始である。 小生はテンビンを使った仕掛けで他のメンバーは総てサビキである。 この時船の助手が買い物カゴのようなものを各人に配り船べりに置いていった。 どうやら釣った魚はこの中に入れるようだ。 さていよいよ緊張の第一投目! 水深32m!底ダチを取り魚が集まってくるのを辛抱強く待つ!・・・待つ!・・・待つ! しかし全く当たりがない?! 一方サビキ組はと見ると同じくサッパリである。 暫らくしてサビキ組にアジやイワシのようなものがバラバラと来て船上は賑やかになった。 小生の方は相変わらず音信不通である。 ここで第一回目の場所移動である。 エッチラホッチラアンカーを上げて移動して、再度アンカーを放り込んだ場所は先程と余り変わらぬところであった?! これって意味があるのかなァ〜? さて釣りの再開である。 すると間も無く左舷ミヨシでやっていたカマルディンにターゲットのホワイトフィッシュ(Sagai)を上げた。 型はマアマアであったがこれで皆一段と活気付いた。 これに続いたのがスライマンであった。 型は更に小さかったが続けて2匹上げて、これからドンドンこれが上がるのではと思われた。 ![]() すると小生にも強烈な当たりが来た! 巻こうとするがなかなか巻けず何とかポンピングで巻くが、逆に糸が出て行く! スライマンが「でかいから慎重に」とそばにきて様子を見ている。 何度目かに強烈に突っ込まれそしてフッと軽くなった! 仕掛けを回収するとハリスのチモトから切れていた! 残念! するとスライマンが「ハリスが細い!そして針が小さすぎる!」と真剣に忠告してくれる。 でも今回はハリス5号とグレ針9号で通す。 ハリを付け替え再投入するとまた喰った! あわせて慎重に巻いていたらもう1匹喰ったようだ! クックッと引いた時別の強い引きがあり何か外れたような感触があった。 そして何の反応もなくなった。 上げてみると3本針の下2本がなくなっていた。 どうやら2匹が別方向に引っ張り締結部分から切れたようだ! またもや残念! 皆は「またバラした!」と冷やかしに来る。 気を取り直して仕掛けを2本針にして作り直し再開する。 一方皆の方はサビキでアジ、イワシのようなものを相変わらず釣り続けている。 そこに助手が来てイワシのような奴を集めセッセと開きだした! これを調理するのかと思っていたら、これをサシ餌にしろと言う?! そこで一つの針にこの身エサを付けもう一つにはエビの皮を剥いたものを付けてみた。 ![]() 今度は上記のような小魚が釣れはじめた。 エサはどっちか?ッて! エサには関係なく釣れていた! 9:30頃にまたしてもカマルディンに何やらでかい魚が来たらしい! 後で聞くとTenggiriと言う魚で高級魚と言うことであった。 このつりにも少々飽きてきた11:00頃潮が止まってきた。 ここでいったん釣りを中断し早い昼食をとることにした。 今回は「ナシゴレン」と言う焼き飯である。 意外と旨くて少々量が多いかと思ったが完食である! 暫らく皆とおしゃべりをして潮が動くのを待つが、11:40に助手が動き出したと教えてくれ釣りを再開した。 仕掛けを投入してみるが潮が動いていると言ってもほんの僅かで、まだ魚の喰い気が立つと言う状況ではない。 しかしこの時潮の動きに合わせて仕掛けを上げている積もりでいたが、先端のハリに珊瑚が引っ掛かってきた。 ウムッ?タナが合っていない? そこで少し上げてみる。 しかし今度も海草が付いてきた。 と言うことは? 海面の潮と底潮が違っているようだ! これを何度か繰り返しているうちにいきなり喰ってきた! マアマアの引きで上がってきたのはフエフキダイのようなLeng ciamと言う魚であった。 どうやらタナが合ったようだ! そこでもう一度同じタナに落とすとすぐに当たりが来て同サイズのLeng ciamを上げ、更にもう1匹と立て続けに釣れた。 ![]() これを見ていた皆はもう大騒ぎである! あるものは小生の横に来て始めるし、あるものは小生の潮下で始めるし、急に狭くなってしまった。 そこで小生は彼等のところで初めて見ることにした。 すると今度は今までとは違い強烈な引きの魚が掛かった! 朝のこともあるので慎重に巻き上げるとバラクーだの様な奴の姿が見えた。 上げてみると先程のカマルディンと同じTenggiriであった。 皆の混乱はピークである! 場所に関係なく小生が上げるものだからもう右往左往するばかりである。 小生もやっと定位置に戻ると今度はスライマンが40cmほどのモンガラハギを3匹立て続けに釣った。 一方小生はAmoiと言う俗称「シャオチェ」の30cmクラスを2匹釣った。 その後は小物ばかりとなり16:30に終了となり帰港する。 その間1時間半ぐっすり寝せてもらった。 港には18:00に着きすぐ皆と別れて帰宅した。 ![]() ![]() 帰宅後KY Teoから電話があり夕食を一緒に喰おうと言う。 まずはシャワーをして釣れた魚2匹ををKim Ciau宅に届け、残りの魚の入ったクーラーと道具をHermin宅へ届けてKY TeoのHotelに向った。 結局20:00から食事をしてその後うすうす感じていたが、案の定カラオケへ行こうと誘われ何と3:00まで飲んだくれた! もうクタクタである!! 帰宅して寝たのは4:00であった! こんなのイヤ〜! 本日の獲物です! やっと日本の釣りが勝った記念の釣行でした。 以上 | |