天候 晴れ 西の風(風力4m⇒11m以上) 気温 18〜22℃位 潮況 小潮 波 0.5mのち3m 水温 21.2℃ 場所 南伊豆 下田の沖磯 渡礁 : 「石取根」 "田牛向かい" 渡船 「喜一丸」 同行者 ---- 狙い メジナ、 イサキ ![]() 10/8に台風18号が日本を縦断し各地に大きな被害を出した。 かなり大きな台風のため釣行が危ぶまれたが、意外に早く通り過ぎたので海も二日で治まってしまった。 うねりが残るようであればまた妻良釣行になるところであったが、何と波はすぐに1m以下となり下田の沖磯に渡れそうである。 今回は昨年9月以来となる単独釣行なのでゆっくりノンビリと行くことにする。 18:00に家を出て18:30に小田-厚道路に乗るといきなり反対車線が混んでおり、三連休の最終日であることを思い出した! やはり連休の釣行を止めてよかったと思った。 その後も早川から真鶴道路の料金所まで(その後は旧道に入ったので判らない)大渋滞であった。 19:15にあおき釣具店に到着しここでエサを購入した。 その後途中で夕食をとり一路伊豆半島を南下した。 途中で休憩を取ったものの22:00前に田牛港に到着した。 空は星一つ見えず南側は黒い雲が覆っていた。 早速寝床の用意をして潜り込んだ。 4:30頃から船のエンジン音や車の音が頻繁にして目が覚めた。 そう、伊勢エビ漁が始まったのだ! 未だ1時間早いが起き出してみると空は一面星空で北には北斗七星が輝いていた。 そして横に1台の車が止まっていた。 小生がまた寝床に潜り込むとどうしたことかこの車が出て行った?! そして入れ替わるように2台の車が入ってきた。 フカセの2人組と石物の1人でマッ、こんなものだろうと思っていたが、勿論時間ギリギリに地元の人が来ることは織り込み済みであるが・・・。 喜一丸は5:30までに来いと言っていたのに6:00過ぎに現れるし、それを見込んでであろうか5:45に現れる奴までいた! 本日は上物3名と石物4名の7名であった。 娘船頭の出席を取るのを聞いていると「大根」に1人、「下大根」に2人「横根」は上物の2名と「石取根」は小生と石物1名であった。 出船後船頭に「先日テレビを見たョ!」 と言うととても嬉しそうにその時の話をしてくれた。 最初に「下大根」次に「大根」にと石物を降ろし続いて「横根」に向った。 「ひがし丸」は我々の前を横切って行ったが客が10名以上乗っていた。 どうやら皆考えることは一緒のようだ! 「横根」に着くと須崎からも船が来ており、それが一斉に渡船を開始した。 喜一丸は2名だけなので早く終わり一番に石取根へ向った。 「ナライカド」で石物を降ろし、続いて「田牛向かい」で小生を降ろしてもらった。 そして喜一丸の親父が「ひがし丸も来るから先端側に入れ!」と叫んでいる。 言われるままに場所取りをしたところへ「ひがし丸」の船が現れて2名が降りてきた。 暫らく見ていたが挨拶もしないのでこちらから声を掛けると小さな声で返事が返ってきた。 ![]() 港や出航後すぐは殆んど風もうねりもなく今日は穏やかな日和と思ったが、沖は西の風が3〜4m吹いており何となく嫌な予感がした。 仕掛けを準備しまずはサラシのところから探ってゆく。 潮は未だ下りだがもう殆んど止まっている感じである。 この潮ならすぐに当たりが来ると思ったが3投目までは付けエサが残ってきた?! その頃ひがし丸の客も仕掛けを投入していたが、仕掛けが軽いので西風に煽られて苦労をしていた。 4投目頃から払い出しで押し出された仕掛けが完全に止まった! すると浮きが勢いよく入った! 引きはソコソコであるがすんなりと寄ってきて魚影が見えた。 ウムッ?白っぽいぞ?! ウギャ!ササヨだ! それも小型だ! 隣のひがし丸の客の方もササヨの入れ喰いだ! 暫らく小メジナとササヨの入れ喰いになった。 今回も浮きグレの群れはいたが随分と大きくなっており、しかも魚影もでかくハッキリと魚が見えるほどである。 しかしこの群れの数は少なく田牛向かい側では2つしかなかった。 多分小さな群れが集まり巨大化したのであろう。 小生は小メジナにも飽きたので少し沖目を狙うことにした。 ところがコマセが飛ばない! 仕方がないので先端のサラシにコマセをして仕掛けを沖目に投入するのを暫らく繰り返した。 7:30頃心なしか上りになったように浮きが左に動いた、するとそれまで元気だった浮きが斜めに入ってゆく! 完全に入るのを見届けて大きく合わせると、久しぶりに生体反応が竿に伝わってきた。 寄せると30cmオーバーのメジナであったのでゆっくり抜き上げた。 続いてまたもや同じところで浮きが入った。 同じく同系のメジナであったが磯際で懸命に根に突っ込む!それを何とかかわして抜き上げた。 余りの引きにおかしいと思ったら近くに2頭のサメが泳いでいた。 こいつが定期的に様子を見に来るものだから、コマセが効いていい感じになったと思ったら追い散らしてしまう。 全く困ったものである。 9:00頃に西風が強くなっているのに気が付いた。 風による白波も立ち始めていた。 その頃後ろから波が来て頭から海水シャワーをバシャ〜!と浴びてしまった! 今日は西よりの風と言うことで一応カッパを着て準備したのでシャツやズボンは問題なかったが、首筋からしっかりと海水が入ってしまった。 この調子ではこれから上げ潮になるので満潮時は凄いことになりそうだと思った。 この後は風がドンドン強まり竿を持っているだけで大変である。 それよりも風と潮の流れが逆なのとサラシが大きくなり、道糸がもって行かれるのでそれにも対応しなければならないため結構大変だ! ![]() ![]() そんなことにもメゲず仕掛けを流しているとサラシの切れ目のところで一瞬浮きが止まったように見えた。 そして斜めに浮きがゆっくりシモッテゆき見えなくなったので、合わせて巻くが余り引かずすんなり寄ってきた。 浮かしてみるとイサキである。 いよいよこれからイサキが喰ってくるのであろうと楽しくなったが、その後は全く姿を見せないし他の人にも来てないようだ。 10:00頃には風が更に強くなったのと上り潮が早くなってコマセのコントロールができなくなった。 上りの潮はいつもの回りこむ潮ではなく石廊崎方面のよい方向に流れている。 そこで仕掛けを「田牛向いスペシャル」に変えて再開した。 するといきなり浮きが消しこまれ少し楽しくなってきた。 続いて今度はかなり流した先で喰ってきた。 しかし掛かりが浅く途中でバレてしまった。残念! でもこの潮ではまたすぐ来ると思った。 案の定暫らくは良く食ってきたが波立っているのと白波で浮きが見え辛く、合わせが遅れてしまいハリを飲まれてしまうことが多かった。 11:00頃仕掛け投入後すぐに浮きがズボッ、と消えた?! ともかく合わせるとグググググウッ、と引き込み、それに耐えていると急にフッ!と軽くなった。 回収してみると「田牛スペシャル」のスペシャル部分からなくなっている?! どうやら正体は『サメ』って奴のようだ! 早速仕掛けを作り直して再々開だ! 相変わらず食いも良いがスッポ抜けも多く困ったもんだ! ![]() 12:00を過ぎるとこの強い風は更に激しくなり風向きも南西に変わってきた。 これまでも幾度も後ろから海水シャワーを浴びたが、とてつもないのに襲われ一回でバッカンは水浸しになった。 さすがにひがし丸の客がいる高い方へ避難した。 しかしここで3人がやるのはチョット狭いなと思っていたら、彼等は「こんな状態で船はここに迎えに来るか?」と聞くので「多分ナライカドへ行けと言われるョ」と教えてやった。 すると彼等は裏へ行くといって荷物を運び始めた。 彼らが行ってから食いがパタッと止まった。 そのうちやっと浮きが入ったと思ったら一気にひったくられたがまたもや軽くなった。 そう!今度もサメである! ここでスペシャルをやめて普通の仕掛けに戻して足元を狙うと、久々に入れ喰いになった。 しかしこの風で抜き上げた魚がなかなか手元に来ない! 特に放流サイズは手こずってしまう。 14:00近くになると風は更にすごくなり高い方まで波が被り始め、小生一人ということもあって危険度が増してきたのでここを撤収することにした。 裏に行くと2番船組みを含めて10名以上いたが、ドブだけは少し被っていたがそれ以外は天国であった。 でも釣果を聞くと余り釣れていないし型も30cmに満たないとのことであった。 この情報を聞いてドッと疲れが出てきたので小生はここで道具を片付けることにした。 すると一緒にやっていたひがし丸の客も片付けに入り、残るのは地元の人達だけである。 小生は暇なので後ろで観察することにした。 彼等は沖目で結構魚を掛けている。 ただし本日は小さな型ばかりだが・・・! タナを確認するため浮き止めを探すが・・・ない?! そんなに深いんだ!と思っていたら、あった! 寄り戻しのすぐ上である! 要するに浮きの下はハリス分しかないのだ! これでバカスカ食わすのだから・・・どういうこと?! これは一つ次回試してみることにしよう。 15:00過ぎに喜一丸が迎えに来たとき一人の青年が荷物を渡してくれるというのでよく顔を見ると、喜一丸の甥の糸賀氏であった。 彼にも「テレビを見て喜一丸の親父との関係も判ったョ!」と言うととても嬉しそうであった。 帰路の船の中で地元のお年寄りと話をした。 彼は昨日も来たそうだが雲泥の差だと言っていた。 聞くと昨日は客は少なく石取根は3名しかいなかったそうだ。 それに風は北東のそよ風で皆クーラー一杯釣ったそうだ。 ウグッ!それはないだろう! それと完全年金暮らしなのに毎週2〜3回も釣りに来ることが出来る訳も判った。 大根、下尾根の客を拾って港に帰って娘船頭が「どうでしたか?」と聞いて回っていたが、石物を含めて全滅であった。 16:00に港を後にして下田の「昭和湯」へ向った。 駐車場に車を入れようと思ったが何だか玄関の様子が変なので恐る恐る見るとまたもや公休日の看板が出ている! アジャ! 仕方がないの別のところにするか?と思い走り河津の「華蓮」を通過して、フトこのまま走ると19:00位に家に着くかも?! ヨ〜シ!この際走ってみよう! 走り出すと遅い車はいるものの渋滞もなく順調に小田-厚道路に乗れた。 前後に気を配りながら順調に走っていると途中で1台の車が捕まっていた!アブナイ! 18:30もうすぐ出口と言うところで前方の車のテールランプが幾つも見えた?! どうしたのかな?! 事故? 今伊勢原の出口を通過したので厚木西の出口まで3km弱はありそうだ! ここまで2時間半で来て残りは30分なので当初の目論見どおり3時間で戻れたのに!残念! 暫らくノロノロ行くと「この先道路工事」だって! と言うことでこれを抜けるのに40分も掛かってしまった! 結局自宅到着は20:00前であった。 今回は西の強風に参った! ≪今回の釣果≫ ![]() 以上 | |