釣 行 記
(南の島での夜釣り)
月日 : 2009年3月7日(土)〜8日(日)
天候 : 3月7日 曇り時々日が差し、風はそよ風、3月8日 晴れ 風はそよ風
波は両日ともになく穏やかである。 潮は早い
場所 : バタム近海
メンバー : サヌサメンバー6名+日本人の7名
以前サトヌサのヘルミンからよく釣りに出掛ける話は聞いていた。 前回(2009年11月)に来た折に今度は一緒に行こうと誘われていた。 ここバタムでは11月から3月までは波が高く大物釣りはできないそうだ。 しかし航程1時間ほどのところでやる小物釣りはいつでもやっているそうなので、今回はこれに連れて行ってもらうことにした。
今釣行にはサトヌサの釣りキチ6名と小生の計7名で釣り船をチャーターした。 当サトヌサの釣行を仕切るのはスライマンと言う毎週釣りをしている大の釣りキチだ。 これに続いてヘルミンとスプリアントウと言う普通の釣りキチ(?)がいる。
釣行の前の週にヘルミンとスライマンが小生を釣具店へ連れて行き、こちらの道具類の説明をしてくれた。 どれをとっても日本のビギナーが使うようなチャチなものばかりである。 しかし使用する竿と針は随分でかい! この後ヘルミンが小生のために道具を貸してくれると言うので彼の自宅へ行き各々の説明を受ける。 特に違うところはハリスの短さで1m〜1ヒロである。 それに伴い天秤が小さく白ギス用を少しゴツクした感じである。
実は今回の長期滞在でこんなこともあろうかと、電動リール、コマセカゴ、テンビン、ハリス(8号)、針をそ〜ッと忍ばせてきた。 竿はスプリアントウのものを借りることになった。
彼らの釣り方はコマセなしというまことにシンプルなものである。 前回コマセカゴをいくつか買ってきてあげたので、彼等もコマセに興味を持ち今回試すことになった。 それは良いが肝心の「アミ」が通じなくて閉口した。 これがなければ「ミンチ」を使おうと思っている。
さていよいよ当日ヘルミンが6:30にホテルへ迎えに来た。 夜釣りと言うのにやけに早いがこれはエサとコマセを市場に買いに行くためである。 鮮魚は早朝しかやっていないそうなのでこの時間になった。 市場は小生の滞在しているホテルのすぐ近くにあり、さっそく探すが「アミ」どころか小エビもない状況であった。 次に一番賑わっているという市場へ行くと通常2人がやっとすれ違える通路に3列でそれはそれは揉みくちゃである。 小生は財布をしっかり上から押さえてヘルミンに続き探すがやはりない。 しからばミンチをと頼むがミンチの機械がないという! アジャ〜!八方塞がったドォ〜! ヘルミンはバタムセンターにもあるからと3つ目の市場へ向かう。 しかしここでも同様にいくら探しても目当てのものはない。 結局コマセは諦めてバタム流でやるしかなかろう。
この市場めぐりではブディーの家族をはじめ多くのサトヌサメンバーとその家族に会った。 彼等は買い物と朝食を兼ねてきているようだ。 我々も8:00に朝食をしたが次から次に今回の同行メンバーが集まってきた。 そこで出船は12:00なので10:30に出発すると決まった。 事前の話では出船は16:00と聞いていたのだが・・・???どうなっているの??
出発まで2時間あるのでヘルミン宅へ行き準備をすることになった。 途中ミニスーパーマーケットで買い物をした。 ヘルミン宅では奥さんが食べ物やビールを出してくれたが、ビールとバナナだけ頂く。 一軒おいた隣にスプリアントウが住んでおり彼も来て準備をし、道具を車に積み込んだ。 さて出発と思いきやスプリアントウが家に入れと言う?? もう出発時間なのにと思いながら入ると、これまた奥さんがトコロテンのような食べ物を用意して待っていた。 形はトコロテンのようだが原料は魚らしい。 しかしタレの辛い食いものだ! 好意と思ってやっと食ったらもっと食えと言うのでもう時間だからと11:00に出発した。 やれやれと思ったがどうも方向が違い住宅の中を進む? そして停車したので聞くともう一人ピックアップすると言うが、これがまた来ない! 結局最終的に出発したのは予定の1時間遅れの11:30であった。 もういい加減にしろ!と言いたい。
車はバタムの南にある「ムカンリ」と日本人が聞いたらたまげる名前の町を過ぎ、6つの島々を橋でつなげている最後の島まで走るそうだ。 ところが橋のところから大勢が釣りをしているところで車が止まった?! おい、急ごうよ! アレ?降りちゃった! ウム?釣りの見物かよ! 頭に来て聞くと後続の車を待つというのである。 もう何をかいわんやだ! だったら10:30出発なんて言うな! こちらには時間の観念がないことがよく判る! もうどうにでもなれという気持ちになった!
12:20ようやく道をそれでこぼこ道を下って船着き場らしいところに到着した。 しかし薄汚い船があるのみで釣り船らしいのはない。 やはり16:00の出発なのだろうと思った。 間もなく後続の車も到着して荷物を降ろすとどこから来たのか真っ黒なごつい男がこれをどんどんポンコツ船に積み込んでいる。 アジャ! 船は木を格子状に組んだところに横付けされており船に乗るのも一苦労である。 何とか乗船するとすぐに出発した。 その間10分も経たない素早さだ!

どの船だい? これが桟橋? 落ちそう!
一応オンボロ船を見ておこうと一回りする。 中央から先端にかけて手摺はあるものの錆びて所々繋がっていない! ヤベッ!寄り掛かったら即海に落ちる! 後方デッキには背もたれのついた釣り座がある。 両サイドはプレスチックの椅子があり好きなところで出来るようになっている。 中央に大きな焼玉エンジンが鎮座しておりその上に荷物置き場がある。 中を覗いてバッテリーをチェックすると24Vである! 事前確認した時は12Vがあるとのことであったがこれも話が違う。 この荷物置き場の上部には分厚いシートが巻かれていて雨天時に下して使うらしい。 操舵室の下には広いキャビンが一応あり大勢が寝られるようになっている。 トイレは真っ白な便器はあるが便座はない。 勿論トイレットペーパーなどなく隅には水ガメがあり使用後は中の水を柄杓で流すらしい。

ここが荷物置き場です! ヘルミンとスライマンが仲良く仕掛け作り
船は船着き場を出て正面の島に向かって走るがこれまた遅い! 伊豆の大瀬や田牛の船で慣れてはいるが、やはりオンボロ船なので仕方がなかろうと諦める。 焼玉エンジンのトットットットという大きな音とすごい煙を吐きながら走ること20分。 やけに近いところで停船した。 そしてアンカーが投入された。 アンカーは丸太に大きな石をくくりつけた簡単なもので3種類用意されていた。 これは潮の流れによって変えるようだ。 今回の釣りは航程1時間と言ってたはずだが何故なのか聞くと、昼間はこの辺りでやって夜はもっと遠くまで行くそうだ。

皆陽気じゃわい! ここが我らの釣り座です!
小生は右舷大ドモ、中央にヘルミン、左舷大ドモにスライマンが座り、他は左右に分かれて釣りを開始する。 昼のエサはエビで10cmくらいの食用のものが用意されていた。 小生の大天秤と2ヒロのハリスが皆の注目を集め、日本流は如何にと投入に先立ち皆の視線を感じる。 いよいよ日本流対バタム流の対決である。 始まり始まり! 第一投すると40m近くで重りが着底したが、潮が早く50号程度のオモリは吹け上がってしまい底ダチが取れない。 彼等はとみると底ダチなど何も取っていない? これじゃ釣りにならないと思い80号を借りて再投入した。 すると何とか底ダチが取れたので1.5mほど仕掛けを上げて待つと竿先がククククック!と当たりがあった。 ホラネッ! ルンルンで巻くと35cmの●●が上がってきた。 3投目ガツン、ガツン、ウムッ?重い! 何と一荷である! ここで皆が寄ってきて改めて仕掛けをチェックし始めた。 4投目もヒット! 入れ食いである。 日本釣法の勝利である! バグース! あれ?それでもバタム流でやっている? どうして? でも左舷大ドモのスライマンはチョット寂しそう!

最初の獲物です!35cmでした! 怪しき海賊船?
するとヘルミンら4名がサビキを取り出し始めた。 サビキにエビをちいさく切ったものを付け勿論コマセなし(ショットガン)である。 すると1投目から●●の型は小さいものの入れ食いである。 船内が一気に活気づき大騒ぎとなる。 その時2隻の怪しき船が近付いてきた。 海賊?ヤバイゾ! 丁度小生の足元に手頃な60cmほどのこん棒があったので手元に置いて備えた。 釣をしている振りをしてチョロチョロ観察すると真っ黒けの精悍な顔だが身体つきは大したことがない。 若いのと年配のが3名と2名である。 取り敢えず若いのから片付けよう! とうとう左舷に横付けされた。 アレ?!乗り移って来ないぞ? 2隻目はエンジンが掛かっていない! ・・・・ 何とバッテリーが上がったので借りに来たらしい! オイオイ脅かすなよ!
気分を変えて再度釣りに専念するが当たりが遠のいた。 誰かが「場所がえ!」と叫ぶと船頭がエンジン始動する。 が、クゥッと言ったきりエンジンが掛からない! すると船のわかいのが飛んできてハンマーでエンジンをぶん殴ると息を吹き返して掛かった! 大丈夫かいな?!
場所を変えて再開すると暫くしてまた同魚が食ってきた。 このように当たりが遠のくと移動を繰り返し魚を追っている。 ここで大変なのが船の若い衆である。 移動の度にアンカーを上げなければならない。 アンカーロープに大きなブイを引っ掛け船が走ることによって錨が持ち上がる算段だが、120mものロープを毎回手繰り上げるのである。
そんな中でスライマンは一人カヤの外である。 気になって話し掛けると「俺の狙いは夜だから気にしてないよ!」だって! だったらこんなに早く来るなよ! 実は時折薄日が差す陽気なので顔以外は日焼け止めを塗っていなかったが、腕と足がもう真っ赤になっており慌てて日焼け止めを塗る始末である。 こちらの紫外線はとても強力のようである。 ご用心あれ!
途中で船頭が赤いエビを持ってきてこれを使えて言うので早速試してみることにした。 ウッ、臭せッ!これは強烈いだ! しかしこれが本当に食う。 前の食用と2本バリにそれぞれ付けると、赤いのしか食われない。 どうやら臭いに反応するらしい。
小生は30cm以下を放流するが彼等はどんなに小さくても持って帰る。 逆に何故放流するかと質問された。 それと彼等は休む暇なく冗談を言って大笑いしている。 もっと釣りに集中して欲しいと思う。 17:00くらいになると陽も傾きずいぶん涼しくなってきた。 そろそろ夜釣りの用意だろうか皆の動きが慌ただしくなってくる。 この頃から付けエサにイカの短冊を使うものも出てきた。 しかしこの短冊が適当というかワイルドというかともかくでかく、形も様々である。 小生は夕マヅメなのでエビで狙った。 しかし暫く当たりがなく隣のヘルミンと話していると、彼の竿が一気に突っ込んだ! 彼は竿尻をイスの下に差し込んでいたのでこの突込みにも気がつかない! 小生が教えて慌てて巻きだした。 小生は仕掛けを上げて見ているとでかいのが上がってきた! ●●の2.5kgとこの日一番の大物だ! ヘルミンの喜ぶこと! またこれで一しきり船内は大騒ぎとなる。

こんなん釣ちゃいました! 小生の一荷釣り
19:00急激に暗くなり船に明かりが灯る。 後部デッキは電球タイプの蛍光灯で、左舷は集魚ライトである。 これ用の発電機が動き出し小さな唸りを上げている。 周りを見渡すとそれまで気が付かなかったが、多くの釣り船が出ており意外に釣りは人気があることが判った。
何だか後ろが騒がしいので振り向くと大きな玉網で何かを掬おうとしている。 良く見ると大きなヤリイカが水面を泳いでいる。 どうやら集魚灯に寄ってきたらしい。 それにしても次から次にくる。 面白そうなので小生もやらせてもらったがこの玉網が重い! 丸太の柄に人間も掬えそうな大きな網が付いている。 皆は玉網が重く上から被せるので確率が低いが、小生は玉網を入れておきイカが近づいたらそ〜っと掬うと100%である。 しかし彼等はこれも見ているのに相変わらず上から被せて失敗している。 学習能力はないのか?!
夜釣りに備えて今のうちに夕食をとることになった。 ヘルミンがイカの刺身が食いたいと言うので獲れたての新鮮な奴を捌くことにした。 ナイフは果物用のものでまな板はない! 仕方がないのでクーラーの蓋を海水で洗ってまな板代わりにした。 刺身の入れ物を探していると船頭が椀を持ってきた。 一応海水で洗ったもののこれが一番汚いかもしれない。 するとヘルミンが醤油とワサビを出し小生の作った刺身を皆に振る舞い始めた。 小生も腹痛を覚悟で食ったがこれが実に美味かった! 船頭も初めは嫌がってたものの皆が美味いというものだから初めは恐る恐ると食ったが、美味かったのか残ったものを全部食ってしまった。
この後三角形の紙包みが配られたがこの中に飯が入っている。 それと鶏肉が2切れ配られて食事の開始となった。 ハテェ〜?どうやって食うか? 皆は手で食っている! これがまた器用なもんでどんどん口に運ぶ! 仕方なく小生もやってみるがコメがポロポロで飯が形にならない! もう赤ん坊の如くバラバラと溢しながらも何とか口に運ぶがえらく時間が掛かった。 何とも素晴らしいディナーであったことか!

日没間近 きれいなサンセットでした!
いよいよ夜釣りの開始である! 船の若いのがセッセとイカを捌きワイルドなエサをいくつも用意している。 イカの付けエサは胴体を取った目玉付きのゲソが良いそうで、あるとすぐに誰かが持って行ってしまう。 小生は短冊をもらったが大きすぎてどう付けようか迷うのでスライマンの付け方をみると、短冊の中央から先端をオモリで叩き柔らかくしたものを縦に丸めて上を縫い刺しにしている。 早速真似て見るが叩く力の入れようが難しく穴が開いたり形が今一である。 でもどうせ暗い海の中だし魚に見える訳もなかろうからそのまま投入した。 底ダチを取り暫く待つが一向に何の反応もない?! 周りを見渡すと今までうるさいほど喋っていた連中がうそのように集中している。 でも誰にも何も来ないのである?! 小生はエサは大丈夫か幾度も回収してみたりするが、全くそのままの状態である。 30分も経った頃であろうかスライマンに来た。 そして彼は小生の方を見てニヤリ!とやったもんネェ〜!という顔していた。 昼のとは魚種が違いやはり大きなエサに来るのは魚も大き目である。 ここでまた賑やかさが戻った。 その後皆にもポツポツと当たりがありその都度歓声が上がっている。 ところがである!小生には全く当たりが来ない???! 21:00になっても皆の輪の中に入れない! いろいろ試すが全く魚に嫌われてしまった。 悔しいので「夜釣りにしちゃ小さいなァ〜」というと、でかいのは2:00〜4:00に来るという。 じゃあ今のうちに眠っておこうと22:30にキャビンに入った。 しかしここは天井部分を全開にしているものの、エンジンの熱気と排気ガスが凄くとても眠れたものではない。 そこで荷物置き場でゴロリと横になったとたんに寝入ってしまった。
気が付くと3:00になっていたので釣り座にもどると、皆が「俺は■■の1kgを上げた!」、「ほらこんなの釣った!」と自慢げに見せられる。 釣れた時間は1:00ごろだったという。 4:00までが地合いだろうから小生も頑張ろう!
夜中を過ぎると雲が切れ多くの星がくっきりと見えてとても美しい。 中でもサザンクロス(南十字星)が正面に見えてとても気分が良い! 潮がすこしトロクなると重りを軽くし、早くなると重くする何とも厄介であるが、何投目かにコッ、コッ、コッと来た!いよいよだと構えるがこれで終わり?! 何だこりゃ? エサを取られたかと巻いてくると何と魚が付いていた。

ほらネ! こうやって釣るんだョ! 簡単に釣れるョ!
でも彼等のよりははるかに小さい30cm弱だ。 次もほぼ同サイズ! 次はチョット変だったが何とイカのエサにイカがしがみ付いてきた! しかも放さないものだからGET!おまけに針を取ろうとしたがしっかりとエサをくわえており取れない! 南のイカはやはりワイルドなのかな? 次も当たったが小物である。 エ〜イ、ゲン直しだ「船頭!移動だ!」何故か船頭は小生の後ろにいつもいて、釣れないと移動の用意をしているようですぐにエンジンが掛かる。
こんなことを繰り返し何度目かの場所での1投目に明らかに違う当たりが来た! 今度こそホンマモンだ! 合わせるとグイグイと強い引きだ! 少しずつポンピングをしながら寄せていると何やら道糸に触る感触がする。 後ろを見るとスライマンもヒットしており巻き上げている。 ヤベ!ひょっとしてお祭りしているぞ! 仕掛けがグチャグチャを覚悟で巻いてくると案の定道糸がだんだん近づいてくる。 そして最後は一つになったが何となく変?お祭りではない?!?! 魚が二つのエサを同時に食ったのだ! ガッチリと口に2つの針を銜えたでかいサメが現れた! ウヒャ!こんな時の出番は決まって船の兄ちゃんである。 棍棒で殴りつけやっとのことで船に上げるがその後も暴れまくり、もう少しで兄ちゃんの足が噛まれそうになる場面もあった。
勿論スライマンと二人でゲン直し「移動!」である。 次も暫く当たりがなくボケ〜としていたら、竿先が海中に突っ込む一気の当たりがあった。 勿論合わせなどできるはずもなくしばらく魚のいいなりに道糸が出る。 ボチボチ止まったからと巻きに入るとまた走る! これを繰り返しているうちに大分弱ったのであろう、ずいぶん寄ったのでホッとしたところまたドラッグが鳴った。 思わず糸を止めたらブッチ!ハリスが切れてしまった! 小生はこれはサメだろうと言ったら船頭が「サメは糸を切らない、▲▲のでかい奴だ!」と言われた。 いつもなら悔しいところだが今回は疲れ果てているためか無念さなど全くなかった。
そうこうするうちに東の空が白んできた! やっと帰れる! もうそんな気分である! 5:30にヘルミンが朝飯を食うかというので陸に上がって食うと言うと、腹が減るから食おうと言うので上がりの時間を聞いたところ何と9:00だという! するとこれから一釣りも二釣りもするのだ! もう勘弁してくれ! 彼がカップラーメンを作って食ったが早く帰りてェ! 皆もそれぞれ朝食をとりながら釣りをしている。 尾籠な話で恐縮だが食ったらもよおすのは動物の常でとうとう来るべきものが来た! 彼等も行っているが何事もなく処理している。 当り前だが・・・! とうとう悩んだ末に中腰でやることにした。 しかしこれがまた辛い体勢だ! 何とか初体験を無事終了しすっきりしたところで釣りを再開する。
昨夕の夕マヅメは不発に終わったのでこの朝マヅメは何としてもビッグワンをゲットしたいところだ! エサを昨日の赤い、臭いエビに変更して投入した。 するとすぐに当たりが来た! でも小物の当たりである。 入れ食いなのだが総て型は小さいのでエサをイカに変えて見るが、こちらは当たりもない状況である。 8:00過ぎに隣へハルディが移動してきた。 彼の仕掛けは細いステンレスであるが一見してこれは釣れないと思われるようなものであった。 30分ほどしてであろうか彼のスピニングがドラッグを鳴らしている。 慌てて巻いたがタイミングが合わずフックオンしなかった! 彼は残念がることしきりである。 終了時間なので我々は道具を片づけ始めるが、かれはなおも粘り最後まで仕掛けを入れたがその後の音沙汰はなかった。

←今回の釣果で〜す!
やっと釣りは終了し帰航するが何とその船足の速いこと、往路はあんなに遅かったのにやけに早い! 船頭も疲れて早く帰りたいのであろう!
今回の釣りでコマセを使わない理由として、確かに魚は集まるだろうがそれ以上にサメが集まるからだと思った。 この対策としては蛍光パイプを使用すると効果があるかもしれない。 次回は是非試してみたいものだ。
桟橋?に戻ると大勢がたむろして待っており荷物を運び上げてくれた。 そしてクーラーを片っ端から開けて大漁だとかこの魚は良いとか品定めをしていた。 その後車に荷物を積み込んでくれる。 とても楽チンなので日本もこうあって欲しい!
帰路の車中ではローカルは爆睡である。 ほとんどが横にならず竿を持ったまま居眠りをする程度なので仕方あるまい。 さすがに運転手は適当に寝たようである。
次回は15:00くらいに出発して夕食後は早々に寝て、00:00頃から起きて釣るのが賢明であろうと思った。


