(07年1月例会)
月日 2007年1月13日(土)
天候 快晴 西の風 (風力9〜4m) 気温 11℃
潮況 長潮(干潮:04:44/19:16、満潮:11:07) 水温 15.5℃(前日同温とのこと?)
場所 下田沖磯 石取根
渡船 田牛港 喜一丸
参加者 小林(弘)、高橋、提、福田(幹事)
狙い
寒メジナ
昨年より1月の例会は白ギスに変わり寒メジナを狙うことになった。 昨年は未だ慣れぬ磯と言うこともあり各人により満足度が異なる結果となってしまった。 先月の下見でメジナは確実にいることが判り、地元の人の仕掛けやポイントを教わったので今回は非常に期待を持っての釣行となった。
しかし参加者は上記4名でその他のメンバーは各々都合があり参加できず残念である。 今回は事前に風向きに対して入りたいポイントのアンケートをとったが、第一希望は殆どバラバラで当初の予想通りであった。 今回は一応前回教わった田牛向いを第一ポイントとしたいと思っている。 当然風向きやうねりの状況で入る場所を決定することになるが・・・。 喜一丸への申し込み時は田牛向かいを強く要求してみる。 北よりの風が強いと本場にチャカ付けするので、そこから競争することになる。 我々は4人いるので役割分担し何とか場所取りをしたいと思っている。
しかし世の中上手く行かないもので、前日に東北の海上に発生した低気圧に向って、西風が吹き出した。 それも朝が9mで段々収まり夕方は3mまでになり、夜は嘘のように風が止む予報となっている。 これも日頃の行いのせいであろうか?
そこで戦略変更をせざるを得なくなり本隊はひとまずドブから裏本場で、小生はカッパを着込んで田牛向いに場所取りをすることにしよう。 これは二番船が間違いなく入ると思われるためである。 往路皆と打合せをしながら行くことにしよう。
12日朝に釣具店にコマセの解凍を依頼した。 冬場はなかなか解凍せず現地に着いても凍ったままのことがあったので早めに頼んだ。 19時に渡船宿に最後の確認をして出発の準備は総て整った。 21:30に八王子より出発した旨の連絡を受け相模原は到着を待つことにした。 22:20に到着後荷物を積み込み再出発し一路伊豆路を南下する。 例によってコマセの調達をして途中で道具の仕入、飲食類の調達と夜食をして田牛港に着いたのは2:00であった。 伊那から参加する堤氏既に到着しており40日振りの再会の挨拶をして仮眠に入る。
5:40に起床してみると既に外は喜一丸のおかみさんの声が響いていた。 それと共に車が24台もあり人の多さにビックリである。 ここは横根、石取根などの沖根と近場があり、我々の行くところの人数が気になるところである。 近場の磯渡しに1艘が出たので石取根渡しの準備となる。 軽トラに道具やコマセを積み込み、竿を持って船の係留場所まで行き早速人数を数える。 出船間際に2名来たのを入れて14名であった。 近場の磯渡しを終えて戻ってきた船に今度は横根の客を乗せ出航できる状態なって、漸く我々の船ももやいを解いて出船した。
港ではさほど風は気にならなかったが沖に出るとやはり西風が強く、右舷に座っていた小林氏に飛沫が掛かる。 奥さん船頭と同乗する犬の名は「キーちゃん」だそうであるので、次回あったら首筋を撫でて「キーちゃん」と呼べば直ぐになついてくれる。 例によって時間調整しているのではないかと思われる10〜15ノットとかなりの低速で波に翻弄されながら石取根へ向う。 これでもひがし丸より早く着いたようで暫く沖待ち状態をして、彼らの到着を待って同時に磯に着けての磯渡しを開始した。
荷物が飛び交う中高橋氏と小生は取り敢えず目に付いた荷物を持って走り出した。 これは田牛向いに入るためにはドブから本場方面に行き表伝いに島を一周しなければならないからである。 高橋氏には行きがけの駄賃にドブを押さえてもらい、小生は田牛向いに行くことにしたが本場への降り場に到着して先を見ると、大きな波が打ち寄せとても行ける状況ではなかった。 暫く波を見ていたが掻い潜って行ける様子でもないので、朝の内の田牛向いは諦め取り敢えずドブから裏本場に掛けて場所を押さえた。 しかしひがし丸の客が13名でトータル27名が西風により裏側のみに入ろうとするのだから到底無理である。 案の定我々が仕掛けの準備をしていると大勢の場所が取れない人が来て、恨めしげに表の波を被る磯や我々を見ていた。 しかし我々の入ったドブも波を被りとても先端に出られない状況でかなり下がって場所取りしたので、この中には波を被ってでも先端でやらせろと言う人が出てくると思った。 しかし皆さん遠慮深く後ろから眺めただけでどこかへ行ってしまった。
でもドブに高橋、福田が入りその隣に小林氏そして裏半場付近に堤氏が入ったが、その小林氏と提氏の間に割り込むチャッカリした人が居た。 この御仁の件は後で記す。
後で知ったのだが裏の場所にあぶれた人達は通常ルートに波が被っているので、山越えで田牛向かいや奥本場辺りに分かれて入ったようだ。 これにより最初計画した田牛向かいに入ることは不可能になってしまった。
↑(この人がチャッカリ者!) ↑(あとから入ってきた大ばか者!)
観念して裏で始めるが次に気になるのは潮の状況であるが、12/2の例会同様下り潮でドブに入った人はコマセ散布係を務めることになる。 ハナレとの間のサラシに乗せるが全くエサを取られず、原型のまま回収できてしまう状況である。 このサラシから少し外れると今度は直ぐに雑魚に付けエサを取られる始末であった。 しかし浮きは美しい日の出の陽光が海面をギラギラに照らし全く見えない! そんな中何投かして竿先が少し引っ張られたので慌てて合わせてリールを巻くが、最初に魚の逃げる反応が手に伝わったが直ぐにその反応はなくなってしまった。 ウムッ!浮きが見えないところに持ってきて風によって糸ふけが出ており、その分で魚君は無事根に張り付き難を逃れることができましたとさッ! 最初の感触で型は大きくなかったので潮が変わればもっと大きいのがお待ちかねさ!と仕掛けを作り直し再開した。
(この場所は水も滴る○○男専用!) (フウ〜! 私が○○男です!)
8:30を過ぎるとあれだけ吹いていた西風が幾分収まりだした。 しかしうねりは相変わらずで今回は小林氏が波のターゲットとなり、前から横からと容赦なく攻撃され幾度も「水も滴る○○男!」状況をしつこく作っていた。 この磯はカッパが必携ですぞ!
ホラ来た!でも軽いな〜ァ! (何かがレンズに被り撮影の邪魔をしている!)
さて9:30になり高橋氏が辛抱たまらずハリス落としの裏技に出ると、一発で高橋氏の竿が曲がった! でも待てよ?竿の曲がりが・・・?やはりキープできずのサイズであった! しかし今の下り潮では止むを得ないことで、上りになればこのお兄さんやお父さん達が釣れて来るであろう。 続いてまたしても高橋氏の竿が曲がり少しサイズアップした。 ところが不思議なことに高橋氏の両サイドには当たりすらなく、今まで同様エサが残ってきたり雑魚に取られたりが続いた。
暫くして小林氏と提氏の間に入ったチャッカリさんが掛けて30cm未満を上げ、続いてサイズアップをしている。 何じゃこれ?と呆れる我々を尻目に3匹目を掛けた!今度は大分型がよさそうで磯の前に出てやり取りしている。 魚も大分頑張ったが観念して上がってきた!一目ででかいメジナであることが判った。 玉網を手に取り取り込みになったが何しろうねりが大きくなかなか網に入らない! そうこうする内にやっと網に入れて上がったのは40cm近くありそうな立派なメジナであった。 チャッカリさんはその後も釣ってこんな条件ながら一人気を吐いていた。
そんなのを見ているとまた高橋氏の竿が曲がる! オイ、オイどうなっているの?二人の競演かい?しかしこちらは先ほどと同型のメジナで、下り潮では仕方がないと諦めるしかない。 こんな状況下にあっても他のメンバーはきっと潮が変わりチャッカリさんクラスの大型が釣れると信じてハリスは落とさない!
しかし、しかしである! 流しどころを変え、タナを変え、流し方を変えても結果は同じであった?! やはりこの磯は上り潮でないとよくないのであろうか?そうなると田牛向かいが最高のポイントと言うことになる。
(ホラ!また釣れたョ!)
そうそう山越えをして田牛向かいに入った人達はどうであろうか? 西風で釣り辛いところに持ってきて下り潮と言うことは踏んだり蹴ったりと言うことではないか!
昼前から風が大分治まり陽射しがあるだけ暑くなり背中が汗ばんできた。 肌着に長袖のシャツしか着ておらず、その上にライフジャケットとカッパだけなのに!である。
こんな状況なので早めに昼飯を食い休憩し暫く経った時何やら騒がしくなった。 堤氏のチャッカリさんと反対側の人に何やらでかいのが掛かったらしい?! 直ぐに高橋氏が反応し見に行ったが小生は小林氏の傍から未だ様子を見ていた。 しかしこの御仁はポンピングもせずただただ竿で溜めているだけで、そのうちに魚に引かれてドンドンとナライカド方面に移動している。 見ていてイライラするも面白そうなので小生と提氏も見物に行く。 ご存知のようにナライカドは人の密集するところで、ほぼ半分の人達がこの御仁のために仕掛けを強制撤収させられてしまった。 先刻来この御仁の浮きは水面から出たり少し入ったりを繰り返しているのだが、1号くらいの竿のためかそこから寄って来ない。 とうとうチャカ付け場まで行きそれ以上行けないのでやっと巻く気になったようで、漸く魚体が水面に現れたがでかい!少しメジナにすると白っぽいがでかい! 玉網取りも手こずりながらも取り込まれたのを見ると、何とドでかいササヨであった! そうそう内のクラブにもササヨを釣らせると上手な人達が居るョ!
このササヨショーを見終わり釣り場に戻ると、ん?人がいるぞ? マッ、いいか!どうせ釣れないから! 小生が戻ると「すいませんここでやらせてください!」だって! もうやってるじゃないの? そういえば先程からこの人は小生の後ろでジーッと見ていた人だ! 波が来るから気を付けるようにいってこちらも釣り再開した。 するとこの人の竿が満月になっている? ナヌッ?よく見ると根掛かりである! どうやらハナレとの間のサラシの際から流していたのだが、タナが深かったようである。
(未だ元気な頃!)
仕掛けを作り変えてやっていたがまた根掛かりし、とうとう諦めてしまったようでその後引き上げていった。 お疲れさん!
満潮から下げに入っても潮は一向に変わる気配もなく、一日中下りの潮の雰囲気になってきた。 この潮ではドブに入るとコマセ担当となり潮下が有利になるが、どうも一概にそうとは言えない状況で頭が混乱してくる?
すると久し振りに高橋氏の竿が曲がり寄せてくると赤いお馴染みのブダイが釣れた! 食った場所を聞くと前にある右側の根際だそうで、先月も小林氏がカゴでブダイを釣った不思議が解明された。 この潮はハナレから巻いて来る潮が裏本場から出て、この根際を通るので何度か流すがエサは取られるものの浮きを引くほどの魚は掛からなかった。
昼過ぎからまた西風が強まってきて本場から飛沫を飛ばしてくるようになった。 気象予報で朝は9mの風が昼前には4mまで落ち着き昼過ぎからまた強まると出ていたが、本当にその通りとなったことに驚きと共に技術の進歩を感じる。 しかしそれでも予報が外れるのだから、自然はその上を行くのである。 そんな中で遊ぶ我々が翻弄されないはずはないのである!
さて今回釣れなかった言い訳は何にしようか?西風のせい?下り潮のせい?水温のせい?好きなものを選んで!
(赤いお魚さんが釣れたョ!)
14:00頃小林氏に電話が入り北海道で地震が発生し、15:00頃伊豆に50cmの津波が到着すると連絡が入った。 磯に渡された我々は何が来ようがジタバタできず、ただただ迎えの船を待つのみである。 そんな訳で暫く釣りを続行したが小林氏との大マツリを機に納竿した。 すると堤氏もコマセが残ったとさすがに疲れた様子で同じく納竿! 高橋氏は岩場で寝ていたが起き出してこちらも片付けに入った。 最後まで粘った小林氏ではあったが、今回はサヨナラホームランが出ず逆にシャットアウトを喰らってしまった。
本場との間にある水溜りで高橋氏、小林氏の二人が道具の洗浄を行っていたが、波に憑かれた小林氏を2度ほど背後の岩を飛び越えて頭からシャワーを被ってしまった! この日は最後まで水が滴った水男であった!ブルッ!
そんな訳で型を見たのは高橋氏のみであとは皆丸坊主であり、例会の評価は近年稀な『大×』である。 参加者は異論のないところであろう!
(誰だ!上から水を掛けるのは?!)
当然のことながらリベンジの話で帰路は賑わった! 再度石取根に挑戦、いや三ツ石だ!平日釣行だ!と喧喧諤諤!!
下田で入浴し「華蓮」で食事を取りここで堤氏と別れ、途中伊東の近くの釣具店に寄って帰った。
参加された皆さん大変お疲れ様でした! 各位のリベンジを祈る!